ミシンを買うとき、かなり多くの方が説明を詳しく聞くことがないのが現状です。
ましてや、自分で取扱説明書を読むなんて・・・ないない（笑）
（取説読める方、逆にスゴイ！）
聞いてたとしても、はるか昔の遠い遠い記憶になっちゃってますよね。
なので、絶対ついてるのに、使い方を知らない押さえ金があると思います。
ちょうど奈良市のお客様からミシンをお預かりしたときにご質問をいただいたので、意外とみなさん知らない
「たち目かがり押さえ」について話そうかと思います。
◆「ミシンの、たち目かがりって・・・なに？」
漢字では「裁ち目かがり」と書きます。
ハサミで布を裁断した部分のことを「裁ち目」、そこがほつれてこないように糸で留めていくことを「かがり縫い」といいます。
要するに、布のほつれ留めですね。
カバンや服を縫うとき、裏地をつけずに１枚仕立てで仕上げる場合には、これをしておかないと使うたびに生地の繊維がほろほろとほつれてきてしまいます。
それを止めるために、ジグザグのできるミシンなら裁ち目に沿ってジグザグ縫いをかけていくことになります。
ちなみに、この裁ち目かがり専用のミシンが「ロックミシン」ですね。
（ミシンでできるのになぜロックミシンが必要なのかはまた別の機会に）
◆「たち目かがり押さえ」の実力☆
「え、わたし、直線で縫うときと同じ押さえ金でやってますけど・・・なにか？」
そう思った方も多いでしょう。
でもきっと、キレイにかがれないことが多くてイライラしてることでしょう。
うまくいかない・・・実はそれは、生地の端が上下のミシン糸の引っ張る力に負けてしまって潰れてしまっているからなんです。
前回にも書きましたが、ミシンの縫い目は上糸と下糸が互いに引っ張り合ってできています。
なのでジグザグの三角形の頂点が生地端を内側に引き込んでしまうんですね。
ではここで、画像を見てください。
メーカーによって少し違いはありますが、共通しているのは針が落ちる穴の真中に突起が出ていること。
ジグザグを縫ったとき、糸が必ずこの突起の上にかかります。ミシンが布を送って、糸がこの突起から外れると、糸に少し遊びができます。つまり、糸が生地を引っ張る力が弱くなるんですね。
特別薄い生地でなければ、この押さえを正しく使うことでキレイな裁ち目かがりができるってわけです。
2枚目の画像が、きれいに仕上がった裁ち目かがりです。
実際縫うときは、押さえ金のガイドに生地端を合わせて縫っていきます。
◆「たち目かがり押さえ」使用時の注意点
「わ！突起に針が当たって折れちゃった！！」
裁ち目かがりアルアルです、それ（笑）
普通のジグザグでやると、ジグザグの幅設定によっては押さえ金の突起に針が当たります。
ほとんどのミシンには、裁ち目かがり用の縫い目があります。
それだと絶対に大丈夫なのですが、普通のジグザグでかがる場合は、振り幅を広めにとって、手でプーリー（ミシンの右端の、手で回す部分）を手前に回して針が突起に当たらないことを確認するようにしてください。
突起にあたると、針も曲がってヤバい音がします。怖いです（笑）ご注意を！
◆ミシンの使い方説明、とても丁寧にやってます♪
ZigZagでは、ミシンの使い方やお手入れの説明も、喜んで対応してます。
もちろん他店でご購入のミシンでも（ただし有料です。金額は最後に書いておきます）。
うちは自宅で営業してますので、出張か、もしくはカフェとか使ってになりますのでご了承ください。
ZigZagでお求めいただいた場合は、配達時に30分～1時間程度の説明をしています(無料）。
ぜひお気軽にご利用ください。
＜ミシン使い方説明の料金＞
ZigZagでお求めいただいたミシン・ロックミシン・・・800円＋出張料のみ
※刺しゅうミシンの場合は1300円
他店でお求めになられたミシン・ロックミシン・・・1,650円＋出張料
※刺しゅうミシンの場合は2,700円＋出張料
☆ZigZagでお求めいただいたミシンの修理代は、保証書が残っている限り「永年半額」になります。
（ただし、部品代金、メーカーでの修理代金を除く
最後まで読んでくださりありがとうございました！
ミシンのことでわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
ミシン修理専門ZigZag
京都府木津川市木津南後背25-51
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