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家庭用ミシンの下糸調子を自分で調整してみよう  ~ミシン修理専門ZigZagのブログ~

糸調子を考えなくていいように作られた水平釜


最近の家庭用ミシンの多くは、ボビンを直接ミシンにセットする「水平釜ミシン」です。

昔のミシンを使ったことのある方なら、下糸と上糸の調子を合わせるのに苦労した経験があるのではないでしょうか。
下糸のボビンをセットする「ボビンケース」の調整もしなければならなかったことで、
どこで調子が合うのかわかりにくかったことが理由です。

そのわかりにくさを解消するために作られたのが水平釜
下糸の調整をしなくていいようにしたことで、糸調子に煩わせられることが少なくなりました。

水平釜ミシンはボビンを直接ミシンにセットするわけですが、
実は、そのボビンを受ける「内釜」と呼ばれる黒いプラスチック製の部品が、
ボビンケースに当たります。

内釜のセットの仕方はこちら


実は下糸の調整機能が付いている!

カタチの変わったボビンケース、つまり、以前と同じように水平釜の内釜には糸調子を調整する機能もあるのです。

水平釜ミシンの下糸調子
内釜には、2つのネジがあります。
左側のマイナスのネジ、これが糸調子を調整するためのネジです。

糸調子が初期設定からずれてしまわないように、
あらかじめ緑色とか白の塗料で固められている場合もあります。
小さなマイナスドライバーでその塗料を少し削り取って
ドライバーをあてて、少し力を入れると回ります。

右に回すと下糸が強く
左に回すと下糸が弱く
なります。

ミシンを使い続けていると、下糸の調子が弱くなってくることが多いです。
なので、ご自身で糸調子を取る場合は、右に回すことが多いでしょうね。

どれぐらい回せばいいのかというと、
時計でいえば10分ぐらいの角度で(ほんの少しって感じです)回して、様子を見るようにします。
ほんとに繊細な金属板バネで糸を挟んで調子を取っているので、それだけで変わります。

逆に180度以上回さないといけない場合は、内釜自体の不具合かもしれません。


ついでに内釜のお掃除をしましょう。これ、大事です。

下糸をはさむ板バネの部分に、糸の切れ端やほこりの塊が挟まってしまっていることもあります。
その場合は、分解は絶対しないで、ピンセットなどで取り除いてあげましょう。


内釜のネジを回すことで糸調子を合わせたら、ボビンをセットして下糸を出して、
その糸を引っ張ってみた時の手ごたえを感覚として覚えておくととても役に立ちます。

縫っていて、「あれ、糸調子がイマイチ・・・」って感じた時に、
外に出ている下糸を軽く引っ張って手ごたえを確かめてみることができるからです。

手ごたえがあまりない、スルスル糸が出てきてしまう場合は、
まずボビンの入れ方が間違っていないか確かめて、問題なければ糸調子を疑えばいいですね。


ミシンのことでわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください!
ミシン修理専門ZigZag
京都府木津川市木津南後背25-51
https://mishin-zigzag.com/

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