BLOG

ブログ

突然ミシンが動かなくなった!プーリーが固くて回らない!  ~ミシン修理専門ZigZagのブログ~

奈良と京都の県境にある木津川市は、ここのところお天気がスッキリしません。
今日は雨こそ午前中に上がったものの、曇り空でひんやりしてました。

そんな中、隣町の奈良市より、ブラザーミシンの修理の持ち込みをいただきました。
(ちなみに奈良市内からZigZagまでは、車で15分ぐらいです)

「直前まできれい縫えていたのに、突然ミシンが回らなくなりました!そんなに突然壊れちゃうなんて!」

お知り合いから頼まれたものを頻繁に縫っているお客様で、急ぎのものがあり、大変お困りの様子。
ミシンをお預かりして、プーリー(右側面の、手で回すところ)を触ってみると、重い、というかほとんど動かない・・・

お話を聞くと、買ってから15年ぐらいたつミシンだけど、一度も手入れをしていないとのことでした。

こういう場合、考えられる主な原因は2つ。
●油が切れている状態でミシンを動かし続けたために、どこかで金属が焼き付いてしまった。
●糸が天秤の根本などに絡みついて食い込んでしまった。

多いのは焼き付きの方で、今日のお客様のミシンも、やはり上軸の支え部分の焼き付きでした。

焼き付きを起こしやすい部分

上の写真の通り、ミシンにはプーリーと針を上下させるためのアーム機構をつなぐ金属の「上軸」があります。

オイルが乾いてしまった状態で使い続けたミシン、黄色い〇と点線の〇の2カ所が焼き付きやすいです。
焼き付くとは、回転の摩擦熱で焦げてしまうような感じ。
もう回転部分はちょっとやそっとじゃ回らなくなってしまうのです。

焼き付きを起こす予兆としては、プーリーが重くなったり、ミシンを動かすと金属音がするということがあります。
でも毎日使っているとそういう予兆にも慣れてしまうので、限界まで来たときに「突然止まった!」って感じる方が多いみたいですね。

ミシンは油を吸収してしまう綿ホコリがどうしても内部にたまりやすい機構で、しかも金属同士が触れ合って高速回転をし続ける機械です。
本来は油をさしてやったり、内部のホコリを取り出してやったりしないといけないのは当然なんです。

ところが、今の家庭用ミシンは「家電製品」として作られている、つまり10年で買い替え、みたいな設計思想があるのだと思います。
自分で油をさしたり内部のホコリを取り出せないような作りになってしまっていますね。

家庭用ミシンを自分でお掃除・注油してみよう!

今回のブラザーミシンは、上軸の右側(点線の〇)、上軸自体を支えている部分で焼き付いていました。
上軸の固定をいったん緩め、支えている金属パーツを動かして洗浄、研磨してスムーズな回転を回復します。

お急ぎなので明日の納品に間に合うように、今晩がんばります!



3年~5年に一度のクリーニングでミシンは長持ちします!

ZigZagでは、クリーニングをお受けした際には、とくに焼き付きの起きそうな部分には念入りにオイルの入れ替え作業をします。
これをやっておくだけで、家電であるミシンが20年以上活躍してくれるようになりますよ。
(電気系の故障などはまた別ですけどね)

とくに作家活動や、お仕事として使われている方には強くおすすめしておきます。
見た目ではわからないオイルの渇き、内部での糸の絡みつきはほんとに大きな故障になりますからね。


ミシンのことでわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください!

ミシン修理専門ZigZag
京都府木津川市木津南後背25-51
https://mishin-zigzag.com/

#ミシン修理 #故障 #縫えない #糸調子
#ミシン動かない #回らない #糸が絡む
#ミシン針が折れる #糸が切れる
#ミシン奈良 #京田辺 #木津 #城陽
#ミシン生駒 #宇治 #大和郡山
#ブラザーミシン #ジャノメ #JUKI
#ジューキミシン #シンガー #ベビーロック

PAGE TOP