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ミシン修理専門店が油をさしたりクリーニングをしたりする様子・・・ブラザー アデッソⅠを分解クリーニング

「家庭用ミシンの油をさしたり、掃除をしたりってどうすればいいんですか?」


ミシン修理のお客様からいつも聞かれる質問です。

家庭用、とくにコンピューターミシンの場合は、ほんとに簡単なことしかできないようになってます。

水平釜ミシンのお手入れについてはこちらのブログを見てください↓
自分でお掃除・油をさしてみましょう!水平釜ミシンのお手入れの仕方  ~ミシン修理専門店がお伝えします~

でも、生地に針を刺しまくって(言い方w)高速で動くミシンです。
内部にホコリがたまること、そのホコリが油を吸ってしまうこと、油が自然に乾いたり固まったりしてしまうことは、ミシンを永く使っていくうえで見過ごせない問題なのです。

今回のブログでは、ミシン修理専門ZigZagが普段やっている分解クリーニングの様子を公開したいと思います。


昨日、相楽郡精華町のお客様から、ブラザーのコンピューターミシン「アデッソⅠ」の持ち込みをいただきました。

このミシン、とても使いやすくて、ホームソーイングには最適なサイズ感。
私も手芸専門店に勤めていたころにたくさんお客さんに勧めて買っていただいたミシンです。
もう15年以上前のミシンですね。

「ガガガっと音がして止まってしまうんです」

とおっしゃるお客様。

プーリーを回してみると、うーん、重い。
これは完全に内部のオイルが乾いて焼き付きを起こしかけている状態です。

焼き付きというのはミシン内部の可動部分のオイルが乾いてしまっているのに、動かし続けたために起こる症状。
摩擦熱で金属が焦げたようになって、最終的には全く動かなくなってしまいます。
とくに高速で回転する上下の軸の受け部分で起こりやすいです。

職業用、工業用ミシンの場合は送り歯を動かす関節部分もよく焼き付いてしまいますね。

というわけで、分解クリーニング、オイルメンテナンスをさせていただきました。

コンピューターミシンブラザーアデッソⅠの分解クリーニング風景

釜の部分(針の下あたり)のホコリ、見えますでしょうか?
はい、10年も使っていると普通にこれくらいは溜まってしまいます。
どんどん内部に入っていき、いろんな場所で油を吸い取ってしまいます。

前面のカバーを完全に取り外して、内部を露出させます。
この時、コンピューター基盤の配線が複雑につながっているのでそれを慎重に外します。
簡単に掃除をできないようにしてあるのはやはりコンピューターにダメージを与えないようにですね。

ホコリをきれいに取り除いた後、上軸と下軸の固定を少し緩めて、軸受けをクリーニング、オイルかグリスを注入、元に戻します。
釜の回転軸も稀に焼き付くことがあるのでそこも緩めて注油します。
あとは細かい可動部分の掃除と注油。
ブラザーのコンピューターミシンの場合は、送り歯をコントロールしているギアの金属軸もきれいに掃除しなければならないポイントです。

組み立て直していく過程で細かい調整


を加え、最後に試し縫いです。

針の落ちる位置、タイミング、糸調子をチェックして必要があれば調整。

年数が経っていると、針の落ちる位置や糸調子はどうしても微妙にズレてきます。
きっちりやると縫い心地がガラッと変わるんですよ。

最後に試し縫い、ミシン全体を拭き上げて完了です。


うちの場合は、とくに調整や修理がなければ5,500円(刺しゅうのできるミシンは6,600円)。
1~2カ所の細かい調整があれば+1,100円程度いただいてます。

たぶん格安だと思います(詳しく調べてませんけどw)

ミシンを永く使っていくために、3~5年に一度、よく使われる方なら2年に一度、ぜひミシン修理専門ZigZagのクリーニングをご利用くださいませ!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ミシンのことでわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください!
ミシン修理専門ZigZag
京都府木津川市木津南後背25-51
https://mishin-zigzag.com/

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