ミシンで薄い生地を縫ったとき、縫い目に沿ってシワが寄ってしまうのを経験されたことはありませんか?
ここでは、薄地を縫うときの大切なポイントを書いてみたいと思います。
厚いもの、厚い部分を縫うときのコツ ~ミシン修理専門ZigZagのブログ~
よく見かける間違った対処法・・・糸調子を緩める
まずはよく見かける「糸調子を緩くする」という対処についてですが、これは間違ってます。
「間違った」と書いてしまいましたが、少しは効果があるかもしれません。
でも、デメリットの方が大きいです。
糸調子を上下とも緩めるということは、糸閉まりが悪くなるということ。
縫い目を開いたときに隙間から糸が見えてしまうということが起きてしまいます。
つまり「しっかり縫い合わせられていない」ということになります。
薄地を縫うときのポイントその1・・・押さえ圧力を弱くする
シワが寄る一番大きな原因は、押さえ金の圧力の強さです。
ミシンは、押さえ金で布を押さえて、下からギザギザの送り歯で持ち上げながらずらす様にして生地を送っていきます。
その構造上、生地を押さえる力が、生地の厚みや張り、伸縮性に対して強すぎると送る力に耐えられずシワが寄ってしまいます。
その押さえ金の圧力を調整する機能は、ミシンによってあったりなかったりします。
家庭用のコンパクトミシンには残念ながらほとんどついていません。
(つまり、薄地や特別に厚みのあるような生地を縫うことを想定されていないということですね)
昔のミシンには必ずあった機能でした。
なので、これから服を作ったりしたいなぁと思われているなら、ミシン選びの時の大切なポイントになりますね。
具体的な操作方法としては・・・
生地が薄くなるほど押さえ圧力を弱くする
生地が厚くなるほど押さえ圧力を強くする
です。
調整するところに数字が表記されているなら数字が小さいほど圧力が弱くなります。
ねじ込み式(職業用ミシンや工業用ミシン、古い足踏みミシン)の場合は、左に回すほど圧力が弱くなります。
ただし、緩めすぎても強めすぎてもうまく縫えないので、試し縫いをしながらちょうど良いところを見つけてください。
薄地を縫うときのポイントその2・・・針と糸を布にあったものにする
面倒ですけど、生地にあった針と糸に替えましょう。
針を選ばずに縫うと、生地に使われている繊維とその密度(打ち込み、カウント、と呼ばれます)に対して針穴が大きすぎて目立ってしまい、糸調子が合っているのに縫い目がきれいに見えないということが起こります。
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糸については、生地に使われている繊維に対してミシン糸が太すぎると、糸調子が合っていても縫い目が浮いているように見えることがあります。
針と糸の相性にも気を配りましょう。
薄地用に細い糸(90番など)を使うなら針は9番にします。
薄地を縫うときのポイントその3・・・ウォーキングフット押さえを使う
その1で書いたように、ミシンは生地を上から押さえつけながら下から持ち上げて送っていくので、押さえ金に生地が擦り付けられることでシワが寄ります。
ウォーキングフットは、上にも送り歯が付いていて、生地を挟んで送っていく仕組みの押さえ金。
生地にもよるので試し縫いをしてからですが、薄地のシワ対策に有効な場合が多いです。
厚地・ビニール素材などにはとくに威力を発揮するので、持っておくとよいおすすめのアイテムですね!
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薄地を縫うときのポイントその4・・・生地を張った状態にしてゆっくり縫う
薄地の中でも、光沢の強いサテンやシルク、裏地などの場合は、その1~3の方法でもシワが寄ってしまう場合もあります。
その場合は、生地の奥側と手前側を両手で持ち、縫う部分がピンと張った状態を保ちながらゆっくり縫う「引き縫い」が有効です。ミシンのスピードをゆっくりにして、ミシンのリズムに合わせて生地を送っていきます。その1の押さえ圧力調整と合わせてやってみるととてもうまくいくと思います。
以上4つの方法をお伝えしました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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