BLOG

ブログ

「直線がまっすぐ縫えない!曲がっていっちゃう!」ブラザー ソレイユ80を修理しました ~ミシン修理専門ZigZagのブログ~

奈良市高の原で洋裁教室を開催されているお客様から、ブラザーのソレイユ80というミシンの定期メンテナンスを承りました。
うちでお求めいただいて、もう13年ぐらい使用されている愛着のあるミシンです。

ミシン屋さんが油をさしたりクリーニングをしたりする様子・・・ブラザー アデッソⅠを分解クリーニングする風景

「とくに異常はないかなぁ」
とお聞きしていたのですが、メンテナンス前に動作のチェックをしてみたら・・・


直線縫いの時になんだか生地がフラフラします。
手をしっかり添えてあげないとまっすぐ縫えず、どんどん左にそれていく状態でした。

普段の教室では、主に生徒さんが使用されていて、先生であるお客様はほとんど使用していなかッとこともあって気が付かなかったとのことでした。

このミシンは洋裁を意識した機種なので、布を押さえる押さえ金の圧力調整がついています。
その調整ダイアルが弱くなってるのかなと思ったのですが、そこは正常。
既定の強さで布を押さえていることを確認。

ミシンで薄地を縫うときの大切なポイント ~ミシン修理専門ZigZagのブログ~

次に確認するのは、布を送るギザギザである送り歯の傾きです。
7枚の送り歯がまっすぐ取り付けられているか・・・これも大丈夫。

おやおや?となったのですが、次の確認へ。
取り付けられている押さえ金のチェックです。
うーむ、これも大丈夫。新品を取り付けてみたけど、同じように左にそれます。

これはこれは、なかなか珍しい症状だ!

で、もしやと思い、刺しゅう模様などを縫うときに使用する透明押さえ(N押さえ)を取り付けて縫ってみました。


すると!
見事、まっすぐとてもきれいな直線の縫い目が!

どうやら原因は、送り歯自体の微妙な劣化だったようです。

透明押さえは、模様縫いの時に使用します。
押さえ金の背面を見ると、通常の押さえ金と違ってセンターの部分が窪んでいて押さえ金がしっかり当たらないようになっています。
立体的な模様を縫うときに、押さえすぎて立体感が損なわれることを避けるためにそうなっています。

逆に言うと、くぼみの両側の部部だけで布を送っていくため、本来の送り歯の力が十分に伝わらないため、厚地などには不向きな押さえ金です。
透明で縫い目を確認しやすいので愛用している方もおられますが、そこだけご注意くださいませ。

つまり、このミシンの送り歯、真中の3枚のギザギザに目視ではわからないような不具合があるという結論に至りました。

あいにくGWとあって、新しい送り歯の調達には時間がかかるため、当面このN押さえでしのいでいただいて、部品到着次第改めてメンテナンスをすることになりました。


最後まで読んでくださりありがとうございました!

ミシンのことでわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
ミシン修理専門ZigZag
京都府木津川市木津南後背25-51
https://mishin-zigzag.com/

#ミシン修理 #故障 #縫えない #糸調子
#ミシン動かない #回らない #糸が絡む
#ミシン針が折れる #糸が切れる
#ミシン奈良 #京田辺 #木津 #城陽
#ミシン生駒 #宇治 #大和郡山
#ブラザーミシン #ジャノメ #JUKI
#ジューキミシン #シンガー #ベビーロック

 

PAGE TOP